Four you ~2+2=4=2×2~
「…氷室聖都(ヒムロ・キヨト)…趣味は読書と音楽鑑賞…よろしく…」
必要最小限の言葉しか出さなかった彼は、メガネを少し上にあげた後、すぐさま席に座った。
「何だよ聖都、味気ないな~。緊張してるのか?」
氷室の後ろに座った男子が、席に座った氷室に声をかけた。それもかなり慣れた様子で。…中学時代からの知り合いだろうか?
「…別にしてない…他の自己紹介が必要ならするけど…先生…他に何か話しておいた方がいいことってありますか…?」
「いや、別にないけど…あ、氷室君も双子でしょ?」
「…ええ…」
双子となると…さっき慣れ慣れしく話しかけていた、あの男子…?
「あっ、どうも!」
すると突然、その男子が立ち上がった。
「聖都の双子の弟、氷室直都(ヒムロ・ナオト)です! 趣味でバスケやってます! よろしくお願いしま~す」
…最初に私が抱いた感想は、「あり得ない」だった。
顔はイケメンという共通項があるもののそこまで瓜二つというわけでもないし、性格に至っては正反対そのもの。もはや双子以前に兄弟かどうかさえ怪しいほどだった。
「…直都…少しは恥じらいを持て…」
「聖都は冷めすぎなんだって。クールっていうより、もはや単純に暗いぞ?」
「えっと…」
何故か先生がおずおずと話に入る形になってしまっていた。
「二人は双子…なんだよね?」
「はい! まあ二卵性なので、全然似てないんですけど」
「似てないっていうよりは真逆な気がするんだけど…」
…まぁ、これも双子の一種なんだろう。そう納得せざるを得なかった。
必要最小限の言葉しか出さなかった彼は、メガネを少し上にあげた後、すぐさま席に座った。
「何だよ聖都、味気ないな~。緊張してるのか?」
氷室の後ろに座った男子が、席に座った氷室に声をかけた。それもかなり慣れた様子で。…中学時代からの知り合いだろうか?
「…別にしてない…他の自己紹介が必要ならするけど…先生…他に何か話しておいた方がいいことってありますか…?」
「いや、別にないけど…あ、氷室君も双子でしょ?」
「…ええ…」
双子となると…さっき慣れ慣れしく話しかけていた、あの男子…?
「あっ、どうも!」
すると突然、その男子が立ち上がった。
「聖都の双子の弟、氷室直都(ヒムロ・ナオト)です! 趣味でバスケやってます! よろしくお願いしま~す」
…最初に私が抱いた感想は、「あり得ない」だった。
顔はイケメンという共通項があるもののそこまで瓜二つというわけでもないし、性格に至っては正反対そのもの。もはや双子以前に兄弟かどうかさえ怪しいほどだった。
「…直都…少しは恥じらいを持て…」
「聖都は冷めすぎなんだって。クールっていうより、もはや単純に暗いぞ?」
「えっと…」
何故か先生がおずおずと話に入る形になってしまっていた。
「二人は双子…なんだよね?」
「はい! まあ二卵性なので、全然似てないんですけど」
「似てないっていうよりは真逆な気がするんだけど…」
…まぁ、これも双子の一種なんだろう。そう納得せざるを得なかった。