Four you ~2+2=4=2×2~
「痛っ…!」
突然、右腕に痛みが走る。根元から取れてしまいそうに思えた。
「何やってんだよ、詩音!」
上から、そう遠くない上から、直都の声がした。
「…直都…?」
見上げてみて、私は初めて気がついた。
私の体は…直都が右腕を掴んでくれていたことで、宙に浮いていた。
「…何で…? ここ女子寮やで…?」
「…許可があれば…男子でも入れる…」
直都の隣に、聖都が姿を現した。
「…安心しろ…先生には話をしてある…」
「先生?」
「ややこしい御託並べてないで、引っ張るの手伝えよ、聖都!」
「…悪い…お喋りが過ぎたな…」
私の手を引っ張る力が、一段と強くなる。そして、私は引き上げられた。
「二人とも!」
再び地に足がついた所で、屋上に尾張先生が駆け上がって来た。
「…飛び降りようとしてたんですが…今引き上げました…」
「何とか無事ですよ。いや~、肩凝った~」
尾張先生は私のすぐ傍に走り寄ると、私の手を握った。
「大丈夫? ケガしてない?」
「…何で…何で先生がおるんですか…?」
「オレ達が呼んだんだ。もっとも、オレ達も呼ばれた身なんだけどな」
「呼ばれた…?」
「…映奈と若奈にだ…」
突然、右腕に痛みが走る。根元から取れてしまいそうに思えた。
「何やってんだよ、詩音!」
上から、そう遠くない上から、直都の声がした。
「…直都…?」
見上げてみて、私は初めて気がついた。
私の体は…直都が右腕を掴んでくれていたことで、宙に浮いていた。
「…何で…? ここ女子寮やで…?」
「…許可があれば…男子でも入れる…」
直都の隣に、聖都が姿を現した。
「…安心しろ…先生には話をしてある…」
「先生?」
「ややこしい御託並べてないで、引っ張るの手伝えよ、聖都!」
「…悪い…お喋りが過ぎたな…」
私の手を引っ張る力が、一段と強くなる。そして、私は引き上げられた。
「二人とも!」
再び地に足がついた所で、屋上に尾張先生が駆け上がって来た。
「…飛び降りようとしてたんですが…今引き上げました…」
「何とか無事ですよ。いや~、肩凝った~」
尾張先生は私のすぐ傍に走り寄ると、私の手を握った。
「大丈夫? ケガしてない?」
「…何で…何で先生がおるんですか…?」
「オレ達が呼んだんだ。もっとも、オレ達も呼ばれた身なんだけどな」
「呼ばれた…?」
「…映奈と若奈にだ…」