Four you ~2+2=4=2×2~
両里高校は全寮制ということで、入学式の日からはもう自宅には戻らないこととなる。だから全ての荷物を、寮の部屋に運んでおく必要があった。
「…ふぅ…めっちゃ肩凝った…」
自己紹介が一通り終わった後、仮置きしていた荷物を寮の部屋に運びに行く時間が設けられた。関西人だからか私は歩くスピードが速く、だけどそれでより体力を消耗したらしく肩が凝ってしまった。
「せや、確認しとかな…」
荷物をひとまずベッドの上に置き、入口まで戻る。自分がどの部屋なのかということしか見ていなかったから、ルームメイトが誰なのか分からなかったのだ。だから、確認しておこうと思った。
ベッドは三つあり、私は入って左側にある方のベッドに荷物を置いた。あとの二つは入って右側にあるため二段ベッドになっており、二段ベッドが少々苦手な私はそこに陣取るのをやめたのだった。
「えっと…」
表札とも呼べる部屋番号の下に、ネームカードを入れる枠がある。来た時にはすでに準備してあり、一番上には私の名前があった。
「…あっ…」
私の名前の下には…同じ名字を持った人物の名が二人分、連なっていた。それは…「手塚映奈」と「手塚若奈」の二人だった。
「あの二人か…」
私は産まれてこの方双子と出会ったことがなく、その実態を知らなかった。だからあの二人が同室であることに、少し緊張していた。
「…まぁ、大丈夫やろ」
しかしながらそこまで深く考えているわけでもなかった私は、部屋に戻り、荷ほどきを始めた。
「…ふぅ…めっちゃ肩凝った…」
自己紹介が一通り終わった後、仮置きしていた荷物を寮の部屋に運びに行く時間が設けられた。関西人だからか私は歩くスピードが速く、だけどそれでより体力を消耗したらしく肩が凝ってしまった。
「せや、確認しとかな…」
荷物をひとまずベッドの上に置き、入口まで戻る。自分がどの部屋なのかということしか見ていなかったから、ルームメイトが誰なのか分からなかったのだ。だから、確認しておこうと思った。
ベッドは三つあり、私は入って左側にある方のベッドに荷物を置いた。あとの二つは入って右側にあるため二段ベッドになっており、二段ベッドが少々苦手な私はそこに陣取るのをやめたのだった。
「えっと…」
表札とも呼べる部屋番号の下に、ネームカードを入れる枠がある。来た時にはすでに準備してあり、一番上には私の名前があった。
「…あっ…」
私の名前の下には…同じ名字を持った人物の名が二人分、連なっていた。それは…「手塚映奈」と「手塚若奈」の二人だった。
「あの二人か…」
私は産まれてこの方双子と出会ったことがなく、その実態を知らなかった。だからあの二人が同室であることに、少し緊張していた。
「…まぁ、大丈夫やろ」
しかしながらそこまで深く考えているわけでもなかった私は、部屋に戻り、荷ほどきを始めた。