Four you ~2+2=4=2×2~
「う~んと…あった、この部屋だ」
荷ほどきを始めてから約一分後、部屋のすぐ前で声がした。そしてドアがノックされる。
「は~い」
答えるとドアが開き、手塚姉妹が入って来た。
「…あっ!」
「…あっ!」
二人の声がまたもシンクロする。
「C-ONさん…だったよね、若奈?」
「そうそう。えっと…津田詩音さん」
このままだと二人と私の間に壁ができてしまいそうだったので、改めて自己紹介をすることにした。
「初めまして。津田詩音です。詩音でええよ」
取ってつけたような挨拶だったけれど、二人はちゃんと挨拶返しをしてくれた。
「初めまして。手塚映奈です。…で、こっちが若奈」
「初めまして。よろしく、詩音」
…ダメだ。自己紹介はされたけれど、どっちがどっちなのか、双子素人の私には皆目見当もつかない。
「えっと…どっちがどっちって、見分ける方法ってあるん? ウチ、双子って会うの初めてやから、よう分からんくて…」
「へ~…双子の人に会ったことないの?」
「せやねん。なかなかおらんくて…」
「まぁ分かるかも。アタシ達だって、アタシ達以外の双子って片手で数えられるくらいしか会ってないもんね…」
「…そうそう、見分け方だったよね。私の髪は右わけで、若奈が左わけ」
…それが崩れない保証なんてどこにもない、なんてツッコミはできなかった。
荷ほどきを始めてから約一分後、部屋のすぐ前で声がした。そしてドアがノックされる。
「は~い」
答えるとドアが開き、手塚姉妹が入って来た。
「…あっ!」
「…あっ!」
二人の声がまたもシンクロする。
「C-ONさん…だったよね、若奈?」
「そうそう。えっと…津田詩音さん」
このままだと二人と私の間に壁ができてしまいそうだったので、改めて自己紹介をすることにした。
「初めまして。津田詩音です。詩音でええよ」
取ってつけたような挨拶だったけれど、二人はちゃんと挨拶返しをしてくれた。
「初めまして。手塚映奈です。…で、こっちが若奈」
「初めまして。よろしく、詩音」
…ダメだ。自己紹介はされたけれど、どっちがどっちなのか、双子素人の私には皆目見当もつかない。
「えっと…どっちがどっちって、見分ける方法ってあるん? ウチ、双子って会うの初めてやから、よう分からんくて…」
「へ~…双子の人に会ったことないの?」
「せやねん。なかなかおらんくて…」
「まぁ分かるかも。アタシ達だって、アタシ達以外の双子って片手で数えられるくらいしか会ってないもんね…」
「…そうそう、見分け方だったよね。私の髪は右わけで、若奈が左わけ」
…それが崩れない保証なんてどこにもない、なんてツッコミはできなかった。