Four you ~2+2=4=2×2~
自分でも、途中から「何言ってるんだ、私」状態になっていた。口で言うのは簡単だけど、この作戦を実行するとなれば話は別だ。
「う~ん…」
「…」
二人の顔が険しいものとなる。やっぱり、机上の空論に過ぎなかったか…。
「…ありかも、それ」
「アタシ達なら、できなくはないかも」
「えっ?」
「だって、入れ替わればいいんでしょ?」
「…それはそうやけど…」
「入れ替わるのって大変かもしれないけど、それでアタシ達の恋が叶うなら安いもんでしょ! ね、映奈?」
「うん」
拍子抜けするほど、二人は乗り気だった。
「…ホンマに好きやねんね、二人とも。普通に好きなだけやったら、こんなことしようって思わへんと思う」
「そうかな?」
「そんなに変だとも思わないけど…」
「いやいや、十分変やで? 自分で言うのもアレやけど…」
それでも、二人はケロっとした顔をしていた。
「…まぁ、確かに人と接する機会は昔から多かったしね」
「アタシ達の中の『好き』って気持ちのハードルが、ちょっと上がっちゃってるのかも」
羨ましかった。誰かに恋する、その感情を純粋に持てている二人が、何より羨ましかった。
人を好きになろうと思っても、昔の経験が邪魔をする。そんな私も、二人みたいになれるのだろうか? 二人みたいに、「普通の女の子」になれるのだろうか?
何にせよ…これで、「入れ替わり作戦」がスタートしたわけである。
「う~ん…」
「…」
二人の顔が険しいものとなる。やっぱり、机上の空論に過ぎなかったか…。
「…ありかも、それ」
「アタシ達なら、できなくはないかも」
「えっ?」
「だって、入れ替わればいいんでしょ?」
「…それはそうやけど…」
「入れ替わるのって大変かもしれないけど、それでアタシ達の恋が叶うなら安いもんでしょ! ね、映奈?」
「うん」
拍子抜けするほど、二人は乗り気だった。
「…ホンマに好きやねんね、二人とも。普通に好きなだけやったら、こんなことしようって思わへんと思う」
「そうかな?」
「そんなに変だとも思わないけど…」
「いやいや、十分変やで? 自分で言うのもアレやけど…」
それでも、二人はケロっとした顔をしていた。
「…まぁ、確かに人と接する機会は昔から多かったしね」
「アタシ達の中の『好き』って気持ちのハードルが、ちょっと上がっちゃってるのかも」
羨ましかった。誰かに恋する、その感情を純粋に持てている二人が、何より羨ましかった。
人を好きになろうと思っても、昔の経験が邪魔をする。そんな私も、二人みたいになれるのだろうか? 二人みたいに、「普通の女の子」になれるのだろうか?
何にせよ…これで、「入れ替わり作戦」がスタートしたわけである。