Four you ~2+2=4=2×2~
一方の若奈・直都ペアはというと…。
「カワイイ~」
動物園にいる数々のカワイイ動物達に若奈がはしゃぎ、それを直都が呆れた様子で見る。そんな構図ばかりだった。
「さっきから『カワイイ』しか言ってない気がするのは気のせいか?」
「だってカワイイんだもん…いいでしょ?」
「まあ、カワイイとは思うけど」
動物園をデートスポットに提案したのは若奈だった。動物を見て癒されたいから、とか何とか言っていた気がする。ということは、映奈も同じように動物を見ると癒されるタイプであることになる。…二人揃って動物園に行くと、同伴者の骨が折れそうだ…。
「そうだ」
若奈が何かを思い立つ。
「ん?」
「お土産、買っていかない?」
そう言うと若奈は直都の手を引っ張り、半ば強引に売店に入った。…何か策でもあるのだろうか?
「お土産とか必要あるか?」
「…も~、分かってないな~…。男子の間ではそうなのかもしれないけど、女子はそういうわけにはいかないの」
そして若奈は、傍にあったパンダの頭の形をした帽子を直都の頭に乗せる。
「…うん、割と似合ってる」
続いて、それを今度は自分の頭に乗せた。
「どう? 似合ってる?」
直都は答えづらそうにしながらも。
「似合ってるには似合ってるけど、どう考えてもそういうのは普段かぶれない気がするんだけど」
「あ、そっか…」
若奈がパンダを外す。二人に対して横を向いているカメラは、その時に若奈の髪が元に戻ったのを映していた。…やっぱり、人付き合いは私が指示を出す場所ではなかったようだ…。
「カワイイ~」
動物園にいる数々のカワイイ動物達に若奈がはしゃぎ、それを直都が呆れた様子で見る。そんな構図ばかりだった。
「さっきから『カワイイ』しか言ってない気がするのは気のせいか?」
「だってカワイイんだもん…いいでしょ?」
「まあ、カワイイとは思うけど」
動物園をデートスポットに提案したのは若奈だった。動物を見て癒されたいから、とか何とか言っていた気がする。ということは、映奈も同じように動物を見ると癒されるタイプであることになる。…二人揃って動物園に行くと、同伴者の骨が折れそうだ…。
「そうだ」
若奈が何かを思い立つ。
「ん?」
「お土産、買っていかない?」
そう言うと若奈は直都の手を引っ張り、半ば強引に売店に入った。…何か策でもあるのだろうか?
「お土産とか必要あるか?」
「…も~、分かってないな~…。男子の間ではそうなのかもしれないけど、女子はそういうわけにはいかないの」
そして若奈は、傍にあったパンダの頭の形をした帽子を直都の頭に乗せる。
「…うん、割と似合ってる」
続いて、それを今度は自分の頭に乗せた。
「どう? 似合ってる?」
直都は答えづらそうにしながらも。
「似合ってるには似合ってるけど、どう考えてもそういうのは普段かぶれない気がするんだけど」
「あ、そっか…」
若奈がパンダを外す。二人に対して横を向いているカメラは、その時に若奈の髪が元に戻ったのを映していた。…やっぱり、人付き合いは私が指示を出す場所ではなかったようだ…。