Four you ~2+2=4=2×2~
「直都…?」
「…どうした…そんなに笑って…」
直都は愉快そうに笑うと、頭を何度か掻いた。
「まさか本当に入れ替わってるなんてな。びっくりしたぜ、全く」
「えっ?」
「…まさか直都…ブラフだったのか…?」
「何だよ聖都、教えないなんて水臭いな~」
「…教えなくても分かっているものだとばかり…」
私の頭の上に特大の「?」が浮かんでいることは、恐らく直都以外の誰の目にも明らかだっただろう。
「…どういうことなん、直都?」
「だから、本気で入れ替わってるなんて思ってなかったわけ。もしかして、万が一と思って聞いてみたら、まさか当たりだったなんてな」
そうだとしても、もう少し前の会話で気づかないものなのだろうか? 直都の洞察力を疑った。
「入れ替わってまでオレ達に好きになってもらいたいなんて、あの二人もどんだけ恋する乙女なんだって感じだけど」
そして直都は、私の目を今一度まっすぐに見た。
「参ったぜ。そこまで好きになられちゃ、オレ達の方としても好きにならずにはいられないな」
「…ああ…全くだ…」
「…ってことは…」
心臓が高鳴るのが、これほどまでになくはっきりと感じられる。
「こんなに好きでいてくれる相手なんだ。オレ達としても充実できるはずだ」
「…詩音…さっきのとはまた別で…一つ頼みたいことがある…」
「う、うん…」
「映奈と若奈に」
「…付き合ってくれって二人が言ってたと…伝えてくれ…くれぐれも…入れ替わらないようにな…」
「…了解!」
「…どうした…そんなに笑って…」
直都は愉快そうに笑うと、頭を何度か掻いた。
「まさか本当に入れ替わってるなんてな。びっくりしたぜ、全く」
「えっ?」
「…まさか直都…ブラフだったのか…?」
「何だよ聖都、教えないなんて水臭いな~」
「…教えなくても分かっているものだとばかり…」
私の頭の上に特大の「?」が浮かんでいることは、恐らく直都以外の誰の目にも明らかだっただろう。
「…どういうことなん、直都?」
「だから、本気で入れ替わってるなんて思ってなかったわけ。もしかして、万が一と思って聞いてみたら、まさか当たりだったなんてな」
そうだとしても、もう少し前の会話で気づかないものなのだろうか? 直都の洞察力を疑った。
「入れ替わってまでオレ達に好きになってもらいたいなんて、あの二人もどんだけ恋する乙女なんだって感じだけど」
そして直都は、私の目を今一度まっすぐに見た。
「参ったぜ。そこまで好きになられちゃ、オレ達の方としても好きにならずにはいられないな」
「…ああ…全くだ…」
「…ってことは…」
心臓が高鳴るのが、これほどまでになくはっきりと感じられる。
「こんなに好きでいてくれる相手なんだ。オレ達としても充実できるはずだ」
「…詩音…さっきのとはまた別で…一つ頼みたいことがある…」
「う、うん…」
「映奈と若奈に」
「…付き合ってくれって二人が言ってたと…伝えてくれ…くれぐれも…入れ替わらないようにな…」
「…了解!」