Four you ~2+2=4=2×2~
「ピンポーン」
インターホンが鳴らされる。
「お兄ちゃん、出てくれない?」
私が演じる枡鳥陽未(マストリ・ミナミ)が、ランディ先輩の扮する兄の枡鳥耀兵(マストリ・ヨウヘイ)に頼むが、陽未の視線も関心も、手に持ったスマホに注がれていた。
「全く…ちょっとは自分でやれよ、こういうのは…」
不満をもらしながらも、何だかんだで陽未の頼みを聞く耀兵。それだから、陽未も頼んでしまうわけだ。
「は~い…どちら様ですか?」
舞台袖から現れた、耶色先輩が演じる女性に耀兵が尋ねる。女性にはブルーライトが常に当たっており、どこか人間でないような、そんな雰囲気を醸し出していた。
「初めまして、枡鳥さんのお宅ですよね?」
「何ですか? セールスとか宗教勧誘とかならお断りですよ」
「あ~、そうじゃないんです。私、枡鳥慎太さんからご依頼を受けたので来させて頂きました、ホログラム家政婦『HR―8808』です」
「…ホログラム家政婦?」
陽未は本当に興味がないらしく、二人が話している最中に自分の部屋に入ってしまっていた。
「…あ~、そういえば父さん、そんなこと言ってたな…」
「上がらせていただいても、いいですか?」
家政婦が尋ねるが、耀兵は首を横に振る。
「うちには必要ないです。母ももうすぐ帰ってきますし、ある程度の家事は自分達でできるんで」
インターホンが鳴らされる。
「お兄ちゃん、出てくれない?」
私が演じる枡鳥陽未(マストリ・ミナミ)が、ランディ先輩の扮する兄の枡鳥耀兵(マストリ・ヨウヘイ)に頼むが、陽未の視線も関心も、手に持ったスマホに注がれていた。
「全く…ちょっとは自分でやれよ、こういうのは…」
不満をもらしながらも、何だかんだで陽未の頼みを聞く耀兵。それだから、陽未も頼んでしまうわけだ。
「は~い…どちら様ですか?」
舞台袖から現れた、耶色先輩が演じる女性に耀兵が尋ねる。女性にはブルーライトが常に当たっており、どこか人間でないような、そんな雰囲気を醸し出していた。
「初めまして、枡鳥さんのお宅ですよね?」
「何ですか? セールスとか宗教勧誘とかならお断りですよ」
「あ~、そうじゃないんです。私、枡鳥慎太さんからご依頼を受けたので来させて頂きました、ホログラム家政婦『HR―8808』です」
「…ホログラム家政婦?」
陽未は本当に興味がないらしく、二人が話している最中に自分の部屋に入ってしまっていた。
「…あ~、そういえば父さん、そんなこと言ってたな…」
「上がらせていただいても、いいですか?」
家政婦が尋ねるが、耀兵は首を横に振る。
「うちには必要ないです。母ももうすぐ帰ってきますし、ある程度の家事は自分達でできるんで」