押しかけ社員になります!

こういうの…宣言通りって言うのでしょうか。それとも成り行き?
翌日に日付が変わるまで、と言うより、日付が変わっても、部長は私を解放してはくれなかった。
全身…、身体も心も、部長で一杯になった。

情熱的な激しさは荒々しさとは違う。大事にされてる感じが凄く解った。優しく、じっくり…そんな触れ方。
甘くて、時に焦らされて、求めたくなる気持ちを誘う。心の奥、身体の深いトコロで繋がる。
充たされ続ける。
一度なんてものじゃない…何度も何度も。…。


「西野…一緒に入ろう」

…挙げ句にこれです。
私、動けません。もう好きに運んでください。
明日は筋肉痛になります。

裸のまま抱き上げられた。今回は部長も全裸なのね…。

どんなに愛されても羞恥心はある。堂々と見せたくは無い。だから、部長に目一杯、抱き着くように身体をくっつけた。

「ん。これはこれで…しばらくこのまま居たい気分だな。絶妙な当たり具合が堪らな…」

「もう!部長~早く…」

「ハハハ、はいはい」

いや。早くって事も無いけど。意地悪し過ぎですから。


「あの…部長、お願いが」

「ん、何だ?」

「浴室の明かりは点けないで…」

「ん?…解った。だけど脱衣所の明かりくらいは点けるぞ?危ないから」

「…はい。それは、大丈夫です」

「暗いのがいいなら、次はキャンドルでも用意しておくか」

…はい?キャンドル?…ロウソク?


脱衣所の明かりを点け、浴室へ。
ゆっくりと浴槽の中へ…。

「大丈夫か?…熱くないか?」

流石、部長の用意したお風呂。適温だし、それに乳白色に泡立っていた。

「はい、いい感じです」

優しい香り…。
それにジャグジーも?ブクブクしている。
私のいつものお風呂とは違う。

オーバルの浴槽に何故かまだ抱かれたまま入っていた。ま、いいか。離れない方が見られないし。
このまま、このまま。
< 131 / 192 >

この作品をシェア

pagetop