押しかけ社員になります!
ほっ。これだと何とか、服を着た状態からは見えないだろう。取り敢えず良かった。
ちょっと早く行って着替えてしまえば、朝は問題無い。週末だから、帰りは無理して着替えなくても、コートを着て真っ直ぐ帰ってくればいい。誰かと一緒になってモタモタ隠しながら着替えるなんて、無理。
シャワーを浴びようとブラを外した。
……あー…胸にも…やはりあった。…こういうのって、怒ってもいいものなのだろうか。今回は最中の…合意の元でと言うか、そういうのとは違う。部長が勝手にしたんだから。……もう。
…止めておこう。
迂闊に吃りながらこんな話を会社でしたら、揉め事かって、有らぬ?誤解?を招いてしまいそうだもの。会社では普段通りにしていよう。そうだ。部長に。
【部長の馬鹿ぁ】
えい。このくらいは、いいよね?だって、実際着替えるのにだって困るんですから。
ブー、ブー。
【すまない。だから謝っただろ?】
あ、フフフ。何だか可愛い。あまりいじめたら可哀相よね。
【知りません。頂いたフルーツ、朝ご飯で頂きます。次は朝ご飯も一緒に出来るといいですね】
どう?ドキッとしてくれるかな。ちょっとさりげなく、こんなお誘いもしておかなきゃね。グイグイいくのが本来の私の攻め方なんだから。
【…馬鹿】
フフフ。朝から悩ませちゃったかな。そうだな、って言われるより、隠した気持ちが見えるようで可愛い。馬鹿っていうのは、きっとわざとだ。
あ、支度、支度。のんびりして居られないんだった。早く出ないと。
イチゴとバナナ…。バナナは豆乳とジュースにして。部長のお陰で、摘んでご飯を済ませられそうだ。
よし。今朝はこれでOK。早の日だし、お昼までお腹は持つでしょ。
今日は社食にするしかない。
じゃあ、行きますか。