押しかけ社員になります!
最終対決
…コンビニって。パンツを買いに?
「買えば済む事だ」
「では、やはり、うちに泊まるおつもりですか?」
「そうだが?」
そうだがって…。確かにここのところ、お泊りをしている。でもそれは成り行きからのモノですよね?違ったかな。
部長が好きだと思ってくれているのは解った。人を好きになる事がどうなっていくものか、自然に任せているのも解る。まさに衝動だと思う。
そして、結婚をしようと考えてくれている事も、そんな流れのまま、自然な事だと思う。来たいから来た。それが普通だ。
やっぱり、尚更の事、このままではいけない気がする。甘いだけの中で蕩けていてはいけないのかも…。結婚なんて言葉を聞いたからだ。
「部長、帰ってください。来週まで待ってください」
そんな厳しく考えなくていいじゃないかと自分でも思う。今日だって…する訳じゃない。一緒に居たいって事だ。でも、返事をするにはやっぱり大事な事。
部長とこのまま週末を甘く過ごすのも、それはそれでいいじゃないか。自分だって居たいと思っている。でも…。
「あ、誤解しないでください。…好きだからです。私も部長と一緒に居たいです。でも」
「何故だ西野。何故そんなに、何にこだわる。俺は西野の事、だらしない奴だとか、思ったりしないぞ?むしろデレデレして押しかけているのは俺の方だ。
何をそんなに厳しくする必要がある?好きな者同士、過ごすのになんの心配がある。
…やっぱり気にしているのか?まだ、してないままだから、西野的には結婚の話を出した事で心のバランスがおかしくなったか?」
「…」