押しかけ社員になります!
これは真剣なレポートだ。今までだって真剣なレポートだった。ん~、これはもっと、深刻な?レポートだ。明日、提出しよう。
不安な事は言わなければ伝わらない。部長はそう言った。いつもいつも、気付くとは限らない。当たり前だ。
部長は責任のある位置の人。私ごときに、うつつを抜かしているような人ではない。
切替が出来る人だ、と思っている。
一緒に居たら…そんな部長の負担に私はなってしまう?
反省しか無い。忙しいのに…本当、忙しいのに。私はなんて事をし続けて、振り回してしまったんだろう。考えたら考える程、私はなんて恐ろしい行動ばかりしていたんだろう。だから、部長が言ったんだ。ふざけていないと、こんな事は出来ないと思ったから。
戯れ…、いい加減にしろ…、何がなんでもめげないと思った私は、押し続けて良かったのだろうか…。
…はぁ。これでは思いの堂々巡りだ。きちんと正面から、もっと話す事が必要だ。
今は互いに好きで、そして、大人気ない部分も少しあって、ドキドキして切なくて、楽しくて…キュンとして、心から幸せを感じている。恋が始まった、実ったのだから仕方ない。…解っている。部長が言ってくれる言葉は解っている。
それでも…念押しのような、不安を消してくれる言葉がいつもいつも欲しくなるだろう。それが無ければ恋する事も出来ない…。なんて弱虫になってしまったのだろう。
これを出したら、部長は私を呼び出すかしら。それとも、会社ではもうそんな事はしないかしら。話は互いの家で出来るようになったから。