好きって言ったら信じてくれる?
「じゃあ、解散。審判と用具は資料よろしく。」
委員長はそう結び今日の委員会は終わった。
球技大会は、企画や司会はHR委員なので、私たちの仕事は審判の手伝いと放送器具や他に必要な用具の準備。
だから、ほとんど仕事はないのだけど審判の仕方と必要な用具についてだけは資料を作っておこうとなったのだ。
そろそろかな、そう思ったタイミングで先輩が体ごと私に向き直った。
「水野、このあとなんかある?」
「いえ、大丈夫です。」
「じゃあ、やりますか。資料作り。」
「はい!」
元気よく答えてから、ちょっと後悔。