好きって言ったら信じてくれる?
「お取り込み中悪いんだけど、もう鍵閉めたいんだけど。」
いつの間にかに、委員長が目の前にたっている。
仁王立ちで、鍵を人差し指に引っかけてくるくる回している委員長はなかなかの迫力。
教室は、もう空っぽで私たち以外誰もいない。
「すみません!」
慌てて、荷物を片付ける。
「ごめんね、委員長。待たせちゃって。」
委員長と先輩は同じクラスらしく仲がいい。
「いいけど、立花。あんまり後輩をいじめちゃだめだよ。」
「わかってるって、委員長。」
二人の間にはお互いのことわかりあってる感じがある。
委員長に笑いかける先輩を見ていられなくて目をそらした。
先輩は、「じゃあ、あとよろしく。」と言いおいて教室を出ていく。
私も、委員長にペコリと一礼すると先輩を追いかけた。