好きって言ったら信じてくれる?

始まりの予感




「おはよー♪」



教室に入った瞬間に、明るいハイテンションな声が響き、「おはよう」と返そうとした瞬間勢いよく抱きつかれた。



いつものことに、何も言わずに抱きつく手をそっと引き剥がす。



「おはよう、莉央。」



まだ近いままのいささか抱きつきグセのある友達を見下ろす。


莉央は、身長約150cmで165cmある私より頭1つ分ほど小さいのだ。


「荷物置かせて。」



今、私は左手に教科書、右肩にスクバを持っているので結構疲れる。


抱きつかれたときも、落とすかと思った。



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