レモンとソーダと甘味料



ヒロタは帰って来るなり私の頭を撫でた。
今まで一度たりともそんなことはしたことがないくせに。
ヒロタは私を抱き上げた。
ヒロタは椅子に座った。
私はヒロタの膝の上に座らされた。


ヒロタは私をぎゅっと強く抱きしめた。吐き気がした。吐いた。それでもヒロタは私を抱きしめた。



ヒロタはどうやら頭がおかしいらしい。私はひっそりと嫌な予感がした。


< 14 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop