レモンとソーダと甘味料
ヒロタと会ったのは丁度今日から二年前、一緒に暮らし始めたのも同じ日。
気づけばヒロタと私は同じ家にいて、同じごはんを食べて、同じ毛布に包まってすやすやと眠っていた。
わたしは長居するつもりはなかったのだけれど、ヒロタが一緒に居てほしい、と言って泣いたから私は仕方なく一緒にいる。
私は毎日、いつ出て行くかを考えてヒロタの隣にいる。
ヒロタはいつもこう言う。
「ワタシ には オマエ だけなの。
決して いなくなったりしちゃ いけないのよ。
そうしたら ワタシ には なにも なくなって しまうのよ。」
私はいつも頷く。
そうするとヒロタが嬉しそうに笑う から。