レモンとソーダと甘味料


ヒロタは水を飲むのが好きで飲むものはいつも水だ。

ヒロタはあまいものが好きで食べものはあまいのを選ぶ。

だから私はいつも辛いものをつくる。
そうするとヒロタはなんにも食べれなくて酷くお腹を空かせる。

「あまいのを つくってよ。」

ヒロタがそう言って甘えてくるのが私はすき。
少しだけあまいのをつくってあげる。

量もすこし。 あまさもすこし。

ヒロタはすこし満足して すこし不機嫌になる。

「もうすこし あまいのが ほしいのよ。」

私はしょうがないなぁと笑って つくってあげる。
そうしてヒロタは今日も餓死せずにすんでいる。
ヒロタは私がいなくなるとしんじゃう病気にかかっている。
薬はとびきりあまいのにこっそり混ぜておく。

ヒロタはきづかずに 今日も たいらげた。

明日は ヒロタと出会って 二年と一日だ。

< 4 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop