つながる
「こーちゃん。過保護なんだから。
口煩いおじさんは、嫌われるよ?」


「おー、お前が馬鹿なことばっかりするからだろ。
はぁ。お転婆が。」


「なんかいったー??お、着いたじゃん!」



そこには沢山の人が行き交い
商人と町人が溢れる市場がある。

これからここで薬を売り、注文を受けている
ところへ薬を届ける。


「おい、はぐれるなよー稜之助」


どんどん進もうとする稜之助の襟をがしっと
掴む。

グエッ。とカエルのような声が聞こえたが
無視して進む。


後ろではブチブチ言う稜之助が、
人ごみに流されないようについてくる。


いつもの場所につき、薬を並べる。
< 20 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop