つながる
稜之助は男達に会った近辺をフラフラと
歩いていた。




周りの者からすれば、
若造が刀差して暇を持て余している程度
にしか見えないだろう。



稜之助の無表情という
偽りの下に隠されるモノを知らないからだ。





「はぁ。まだ会えない。
あのおっさん・・・副長かどこいんだよ。」


ただ歩くのにも疲れる。
ただでさえ左足を捻挫しているのに
容赦ない日差しが稜之助の体力を奪う。
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