ちょんすけの冒険
森での出会い
ある所に、一匹のネズミがいました。ネズミの名前は、ちょんすけと言いました。
彼は、森の狩人でした。広く、深い森の中で、彼は、日々の食べ物を求めて動き回っていました。


この森が、彼の世界でした。彼は、木の穴倉の中に、自分の家を作っていました。
そこには、彼の生活のために必要なものがおかれていました。
ベッド、イス、机、台所にお風呂まであります。
ココを住みかとして、彼は森へ出かけていくのでした。


落ち葉が積み重なった地面を歩き、目ぼしい食糧を探していきます。
どんぐり、クリ、木の実、それにキノコ、ぜんまい、ワラビ、草も彼の食糧でした。


歩いて歩き回って、あっちに行ったりこっちに行ったり目指すものを見つけます。時には、中々見つからないこともあります。それでもめげずに探し続けると、たいていの場合は何らかの食べ物があります。
また、天敵にあうことこともあります。自分より大きな動物は、全般そうで、基本、自分と違う生き物がいそうになったら、全力で逃げ隠れします。ハラハラドキドキの命懸けの狩りですが、生きていくためには仕方ありません。
そして、そんな命がけの狩りから帰り、食べ物の手に入れた時には、住みかで、台所に立ち料理します。
例えば、どんぐりなら、たいていの場合、粉にすりつぶし、お団子にしたり、パンにしたりします。お団子は、スープに入れることもあります。

そこに付け合わせで、取ってきた草をサラダとします。

また、ワラビやゼンマイは、ゆでて、切ります。そして、食後は、木の実のデザートがあります。水を飲みたくなったら、雨の時に貯めておいた水を甕からくんできます。

そして、食べ終わったら、膨らんだお腹をなで、げっぷをし、今日もよく食べたな、と満足感に浸ります。
そして、食べた後は、眠くなってくるので、パッチワークでできたベッドカバーを被り、寝ます。寝るときは、頭にナイトキャップを被ります。そして、ライトを消すと、窓から淡い月の光が入ってきています。
ちょんすけは、夢の世界へと旅立って行ったのでした。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop