ちょんすけの冒険
翌日、さく太郎とちょんすけは、この辺りの近くに流れている小川まで釣りに行きました。川はキラキラしていて、小魚がいそうです。
2匹とも、それぞれ岩に上り、川に釣り糸を垂らしました。
釣り上がるまで、中々時間がかかりそうです。
2匹は、ゆっくりと待つことにしました。その間に持ってきたお弁当を食べたり、とりとめもなく話したりしていました。
そうこうしている内に、さく太郎の釣り糸がピクピク動き始めました。慌てて釣り竿を持ち上げてみると、小魚が1匹連れていました。思わず「やったー」と叫び、ちょんすけの方にニッコリ笑いました。
ちょんすけもうれしそうです。
魚を持ってきたバケツへ入れました。そうすると、ちょんすけの釣り竿もピクンと動きました。ちょんすけも急いで釣り竿を引き上げてみると、やはり小魚がかかっていました。
それからも魚を何匹か釣り上げられ、さらに帰りの際には、石にくっついていたタニシを取りました。夕方になると、帰る頃には、バケツ2つがいっぱいになっていました。

これで今夜の夕食は、小魚で決まりです。2匹とも大喜びで充実感を胸にして帰りました。
さく太郎の家に帰宅後、さく太郎が手際よく料理してくれました。
小魚は焼いて、タニシはスープにしました。一方、ちょんすけは、テーブルのクロスを出したり、フォークリフトを並べたり、空き瓶にお花を飾ったりしました。
しばらくすると、料理が出来上がり、ダイニングテーブルの上に並びました。椅子によじ登り、2匹とも釣りをしたため、すごくお腹が空いていましたので、あっという間に食べました。2匹で食べるご飯は、とても美味しかったです。

そしてその日は、トランプをして夜中まで遊び、その後眠くなったので、それぞれ寝袋に入り、あっという間に眠りに落ちました。

翌朝、今日はちょんすけが帰る日でした。
さく太郎は、ちょんすけに、キノコを乾燥させたものと、たんぽぽ茶の茶葉をお土産にくれました。
2匹は楽しかった3日間を思い、ギュッと抱き合って、それからまた会おうね、手紙出すよ、元気でね、ということを言い、手を振って別れました。
そして、3日後に家に着いて、久しぶりに旧友と出会えた今回の旅を思って、ちょんすけは、幸せの余韻に浸りました。
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