振り向いたらあなたが~マクレーン家の結婚~
マリアンヌはこちらに来てからしばらく経ったので、またジョンの勉強を見出した。アルファベットの復習から始めた。ジョンは勉強が再開できると知ると、殊の外喜んだ。
ジョンがこんなに勉強を好きになるなんて、誰が想像できただろうか。ジョンはすっかり落ち着いて頭のいい少年のような雰囲気を出していた。
他の使用人たちの手伝いを進んでやったし、特にボーマスのよい右腕になっていた。
ボーマスも「この分ならいずれ従者にも執事にもなれますよ。」と請け合う程だった。
ジョンは次は計算をやりたいそうだったので、計算を始めることにした。
マリアンヌはジョンの勉強を見ながら、そろそろこちらで次の仕事を見つけなきゃと思い始めた。
できれば家庭教師がいいなとは思っていたが、スコットランドで上流社会の子供はロンドンより少ないので、うまく見つかるか心配だった。
そうだ、今度伯父さんを訪ねた時に聞いてみようとマリアンヌは思った。

< 29 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop