その背中、抱きしめて 【上】



「あ、家ここです」


え…

ご、ご立派な…というか、超でっかい豪邸ですけど!

お坊ちゃん!?

お坊ちゃんなの!!??


「うっわ、おっきー!!」

お姉ちゃんが目を丸くする。

お父さんでさえ言葉を失っていた。


「父と2人で住んでいます。あいにく父は帰りが遅いのでご挨拶できずにすみません。本当にどうもありがとうございました」

高遠くんが車を降りて深々と頭を下げた。



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