氷の魔女の春さがし
「あれ? 君、もしかしてスリサズちゃん?」

 その掲示板に今まさにポスターを貼ろうとしていた青年が、画鋲を手にしたまま驚きの声を上げた。

「……誰だっけ?」

 スリサズは眉毛を寄せて青年を見やった。
< 5 / 107 >

この作品をシェア

pagetop