氷の魔女の春さがし
 ともあれようやくハロルドの意識が戻ってきたので、ハロルドの背中を抱いて上半身を起こさせ、カップを口もとに持っていってお湯を飲ませる。

 どうやら大丈夫そうだが、発見がもう少し遅ければ危なかった。

「ねえハロルド、何があったの? 怪我はしていないみたいだし、上からただ落っこちたってわけじゃないのよね?」
< 86 / 107 >

この作品をシェア

pagetop