イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
自宅マンションに戻ると
浜野さんが睦月君と一緒に居た。
「おう、涼花ちゃん」
ブンブンと手を振るう浜野さん。
「すみません。お待たせして……」
「あー大丈夫、大丈夫。
今日休みだし。それよりよく考えたらアイツが
浮気とかねぇーわ。
同じ人をずっと一途に想っている奴だしな」
確かによく考えたらそうだろう。
先生は、奥さんである沙織さんをずっと
想っていた。
そんな一途な先生が浮気とか考えられないか。
「じゃあ、何故そんな嘘を……?」
「分からないが。
アイツが意味のない事はしないだろう」
そうたけど……。
するとまた睦月君が私の腰回りにしがみついてきた。
一瞬驚いたけど話しかける。
「お帰り睦月君」
そうすると上目遣いでこちらを見る。
「……おっ……」
おっ?
するとまた、慌てて手で口を塞いた。