イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。

えっ……!?

「睦月君。どうしたの?」

そうすると睦月君は、首を横に振るう。

昨日からこんな感じでおかしい。

何か言いかけるがすぐにやめてしまう。
その言葉の続きが気になる。

私は、しゃがむと睦月君に優しく言ってみる。

「何か私に言いたい事があるのかな?」

だが首を横に振るう。

言いたくないらしい。うーん。

「パパには、秘密にしておくから。
私に教えてくれないかな?
教えてくれないと寂しいな……」

切なそうに言ってみる。
すると睦月君は、ジッと私を見てきた。

「あのね……パパがね」

そう言いかけた時
私のスマホが突然鳴り出した。

まさか、先生!?

慌ててスマホを取り出して確かめると
思った通り先生だった。

私は、慌てて電話に出る。

「先生。今何処に居るのですか!?」

電話に出るなり大声で居場所を尋ねた。

『うるさい。耳がキーンとするから
小さい声で喋れ。
それより睦月もそこに居るのか?』

怒られてしまった。

しかも、私の質問に応えずに
睦月君の心配をするし。

< 12 / 85 >

この作品をシェア

pagetop