イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。

「ここに居ますよ。それよりも……」

もう一度先生に居場所を聞こうとしたら
浜野さんが私のスマホをひょいと取り上げた。

あっ!?

「もしもし。俺だけど……えっ?
何でお前がそこに居るかって?別にいいだろ。
それよりさ~」

浜野さんは、私のスマホで先生と話始めた。

あぁ、私が先生と話したかったのに……。

そうしたら浜野さんは、一方的に電話を
切ってしまった。

「あぁ、浜野さん!?
先生に居場所を聞きたかったのに」

「あー大丈夫、大丈夫。
ちゃんと居場所聞いたから。
それより行くぞ!
藤崎に涼花ちゃんと睦月をこっちに連れて来いと
言われたから」

そう言いながら浜野さんは、ニヤリと笑った。

先生が……?
どういう意味だろうか?

ワケが分からないまま
浜野さんの車で連れて行かれた。

向かった先は……あれ!?ここって。

海津ロイヤルホテルだった。

ここの息子さんと
浜野さんと先生は、仲がいいらしい。

ここで先生の誕生日パーティーをやった事がある。

先生は、前の奥さんのプロポーズも
ここでした事があるため。

ある意味
思い出の強い場所だ。

< 13 / 85 >

この作品をシェア

pagetop