イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
どうして……ここに?
「さぁ早く、早く。
急がないと藤崎の機嫌がさらに悪くなるぞ」
そう言い急かされた。
「は、はい。」
慌てて車から降りると中に連れて行かれた。
貸し衣装のある場所に連れて行かれると
何も言われないまま
スタッフさんに案内され着替えさせられる。
着替えてメイクや色々いじられて
出来上がった姿に
鏡を見ながら驚いてしまう。
それは……。
ウェディングドレスを着た私の姿だったからだ。
「えぇっ!?何で?」
驚いて頭の中が混乱する。
すると女性スタッフの人が
「藤崎様。準備が整っています。
ご案内致します」と言ってきた。
準備……?
も、もしかしてこれって……まさか!?
私は、期待と嬉しさで心臓が高鳴りだした。
女性スタッフの人に案内されて
向かった先に浜野さんが待っていた。
「おー涼花ちゃん。
すげぇー綺麗じゃん!!」
私を見るなり驚く浜野さん。
「あの……これって……」
「あぁ、藤崎のサプライズプレゼント。
涼花ちゃんがやりたがっていただろ?だから
海津に頼んで身内だけの結婚式を挙げたいって
頼んでいたらしいぜ」
浜野さんは、そう言いながらウィンクする。