イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
すると私の席の走り回っていた男の子が
派手に転んだ。
泣きだす男の子。
えぇっ!?
どうしたものかとその子のママの居る席を見ると
ママ友との話に夢中で気づきもしない。
すると睦月君は、席を立つと
その男の子を起こしてあげた。
「睦月君!?」
そして、その男の子のママのところに
連れて行ってあげた。
私は、一緒に行った方がいいかと思い
席を立つと睦月君は、その男の子のママに
「ねぇねぇ、転んで泣いていたよ!」と
教えてあげていた。
「あら、そう。ありがとう。
それでね……最近ネットとか
うるさく言う人とかいて
子供なんだから騒いで当たり前なのに
本当……子育ての大変さを知らないで」
まだ話を続けようとしていた。
えっ?それだけ!?
いやいや。あなたの子でしょ?
私は、唖然としていたら睦月君が
その男の子に向かって
「あのね。お店の中で走ると転んだり
誰かにぶつかると怪我するよ。
店員さんとかお皿とか持っているから
君のところに落ちてきたら大変でしょ?」
「あ、でもそれで怪我しても
君のママは、許してくれるみたいだよ。
子供がしたことだからって……ねぇ?
それってそういう意味でしょ?」
そう言うとチラッとそのまま
その子のママを睨み付けた。