イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
こちらからも分かるように
明らかに怒った表情で
すると睨まれたその子のママは、
ビクッと肩を震わせると
「真佑都。走ったら危ないから
こちらにいらっしゃい」
慌てて男の子を抱き上げて
席に座らしていた。
睦月君は、それを確認すると
黙ったままこちらに歩いてきた。
私は、唖然とするが何もなかったかのように
席に座るとジュースを飲んでいた。
す、凄い。
あのママを黙らせた。
周りも驚いたように睦月君を見ていた。
「凄いね……睦月君。
ちゃんと注意が出来て」
私は、そう言って睦月君を褒めた。
すると首を傾げる。
「あれは、したらいけないことでしょ?
あの人……大人として恥ずかしいね。
ちゃんとママに教えてくれなかったのかな?」
「……そうね。」
私は、苦笑いするしかなかった。
睦月君は、普通の子と比べて
大人っぽい行動や発言をすることがある。
私達よりずっと大人なのかも知れない。