イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
「寄り道?何処にだ?」
ギクッ!!
それを言われると辛い。
ウェディングドレスを見ていたなんて言えないし。
すると睦月君は、私の手を離し
先生の所に駆け寄って行く。
先生に抱っこをしてもらうと
「お姉……お母さん。
ウェディングドレスが着たいんだって」
睦月君の口からバラしてしまった。
ちょっと……睦月君!?
「はぁっ?
ウェディングドレスだと……?」
ギロッとこちらを見てくる。
ビクッ!!
ま、まずい怒られる。
「あの……いえ。別に着たいという訳では。
お店で、たまたま見つけて
綺麗だなぁ~と言っただけです」
必死になっても言い訳にしかならない。
しかし先生は、
「ならいいが。また式を挙げたいとか言うなよ?
そうではなくても最近。
執筆やらで忙しいのに……」
ブツブツと言いながら中に入ってしまった。
ガーン!!
二度も断られてしまう。
あんな風に言われると余計に言えなかった。
やっぱり……ダメか。
しゅんと落ち込みなら私も中に入った。
その後、夕食の準備をしていると睦月君が
こちらに来た。