イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。

「寄り道?何処にだ?」

ギクッ!!

それを言われると辛い。
ウェディングドレスを見ていたなんて言えないし。

すると睦月君は、私の手を離し
先生の所に駆け寄って行く。

先生に抱っこをしてもらうと

「お姉……お母さん。
ウェディングドレスが着たいんだって」

睦月君の口からバラしてしまった。

ちょっと……睦月君!?

「はぁっ?
ウェディングドレスだと……?」

ギロッとこちらを見てくる。

ビクッ!!

ま、まずい怒られる。

「あの……いえ。別に着たいという訳では。
お店で、たまたま見つけて
綺麗だなぁ~と言っただけです」

必死になっても言い訳にしかならない。

しかし先生は、

「ならいいが。また式を挙げたいとか言うなよ?
そうではなくても最近。
執筆やらで忙しいのに……」

ブツブツと言いながら中に入ってしまった。

ガーン!!

二度も断られてしまう。
あんな風に言われると余計に言えなかった。

やっぱり……ダメか。

しゅんと落ち込みなら私も中に入った。

その後、夕食の準備をしていると睦月君が
こちらに来た。

< 4 / 85 >

この作品をシェア

pagetop