イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
そして4月に
私は、女の子を出産した。
陣痛は、かなり辛かったけど
その分の喜びは、絶大だった。
大きな産声をあげる我が子を見せてもらう。
あ、先生と睦月君に似ている……。
銀髪の頭に白い肌。
長いまつげに整った顔立ち。
産まれたばかりだと思えないほど
綺麗な赤ちゃんだった。
先生に似るとこうなるのか……。
「やっと会えたね」
涙が出るぐらい嬉しかった。
病室に戻ると先生が
睦月君を連れて来てくれた。
「先生……睦月君」
すると睦月君は、私の所に駆け寄ってくれた。
「……出産おめでとう」
「ありがとう。睦月君。
赤ちゃん見れた?」
今別の所に居る赤ちゃんの事を尋ねると
コクりと頷いてくれた。
そうか……見れたんだ。
「見たぞ。コイツの希望通りの女の子だったな。
よく頑張ったな。ありがとう」
先生から直接お礼を言いながら
頭を撫でてくれた。
しかも優しい笑顔で……。