イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
心臓が高鳴るぐらいドキドキした。
あんな笑顔を私に向けてくれるなんて
嬉しい。
「あの……名前。
名前決めましたか?」
恥ずかしさのあまり誤魔化すように尋ねた。
実は、色々候補が多過ぎてなかなか
決まっていない。
性別は、聞かなかったのだが
睦月君は、ずっと妹だと
言い張っていたけど……本当に妹だった。
「いや、それなんだが……コイツが」
「卯月」
ボソッと呟く睦月君。
えっ……?今なんて?
すると先生が
「コイツの話だと自分の同じ月があるのがいいと
言うから、いくつか名前をあげたら
卯月がいいと言い張るんだ!」
詳しく説明をしてくれた。
卯月……か。
とても可愛い名前だわ!!
「可愛い名前ねぇ~素敵だわ。
それにしましょう」
きっとあの子も気に入ってくれるはず。
そうするとコクりと頷く睦月君。
こうして赤ちゃんの名前が決まった。