イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
あんなに泣いていた
卯月が泣き止みウトウトと眠り始めた。
「凄い……よく分かったわね?睦月君」
凄いと褒めるとコクりと頷いていた。
しかし睦月君の凄いのは、それだけではなかった。
卯月が泣くたびに
「ミルクだって」
そう言い哺乳瓶を持ってきたり。
「オムツだって」
そう言い紙オムツを差し出してくれた。
どれも的確で当たっていた。
まるで意思疎通が出来るみたいだ。
「毎回よく分かるわね?
どうやって見分けるの?
お母さんにも教えてほしいな」
不思議に思いながら質問してみる。
それが分かれば、私も
もっと子育てが上手くなるだろう。
すると睦月君は、少し首をひねり考え込み。
「……なんとなく」
な、なんとなくなの!?
思わない返事に驚いてしまった。
睦月君は、気にすることなく
卯月を抱きながらあやしていた。
やっぱり意思疎通が出来るのかしら?