イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
「本当になんとなくなの?」
もう一度聞いてみるが
睦月君は、コクりと頷いた。
それだと私では分からない。
うーん。
しばらくそんなやり取りをしていたら
先生がリビングに入ってきた。
あっ!!
やっぱりうるさかっただろうか。
「せ、先生。すみません。
うるさかったですか?」
慌てて謝罪する。
「まぁ、確かにうるさいが……そこじゃねぇ。
ちょっと出掛けてくる」
「えっ?どちらに?」
「野暮用……すぐに戻ってくる」
先生は、それだけ言うと出掛けてしまった。
何処に行ったのかしら?
先生が1人で出掛けるなんて珍しい。
その後しばらくしても
先生は、戻って来なかった。
遅い……何かあったのかしら?
心配そうに時計を何度も見る。
「パパ遅いわねぇ~」
「…………。」
手伝って私の代わりに卯月にミルクを
あげてくれる睦月君だった。