イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
担当の人も
「こちらは、中古になりますが
全てリフォームをしてありますし、金額も
今だとこれぐらい値下げも出来ます」
そう言ってくれた。
うーん。
値段は、気にするなと言ってくれたし
すると睦月君がツンツンと服を引っ張ってきた。
「どうしたの?」
「僕……ここがいい」
そう言ってくる。
睦月君……。
「そうね。パパにお願いしてみようか?」
ニコッと微笑みながら言った。
「やったー!!」
睦月君の代わりに拓馬君が喜んでくれる。
そっちが喜ぶのね。
思わずクスッと微笑んだ。
そして自宅に帰った後
先生にその事を詳しく話した。
「なるほどな。住所を見た時に
もしやと思ったら
やはり拓馬君の家だったか」
納得する先生。
「はい。私も驚きましたが
睦月君もここがいいと言っていたので。
どうでしようか……?」
恐る恐る尋ねてみた。