イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
3年生からクラス替えがあったので
先生だけではなく、クラスの子や親子さん達も
新しくなるから緊張する。
ドキドキしていると先生が私を見て
「大丈夫か?お前……」
そう聞いてきた。
「だ、大丈夫です。
参観日は、慣れてますので」
私は、ガチガチになる。
本当は、未だに慣れない。
睦月君のためにも恥をかかないように
しなくちゃあ!!
すると
「ふぇぇっ……」
卯月がお昼寝から目を覚ましてしまった。
あぁ、大変。泣いちゃう!?
「よしよし。泣かないで……卯月」
一生懸命あやした。
そうしたら先生が
「卯月を貸せ。泣き止ましてから行くから
お前は、先に入っていろ」
そう言ってきた。
「えっ……ですが……」
「2人も居ても仕方がない。
授業がもうすぐ始まるだろ。
ほら、早くしろ」
そう言い先生は、
強引に卯月用の手さげカバンを持った。
「あ、じゃあ……お願いします」
ぐずる卯月を先生に任せた。
もしかしたら、卯月がぐずったらいけないから
先生がついて来たのだろうか?
もしぐずってもこれなら
代わりばんこで見れるから
周りに迷惑がかからない。
先生……。
先生の優しさに胸がジーンとなった。