イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
お言葉に甘えて
私は、拓馬君のママと一緒に
クラスに入った。
もうすでにたくさんの親御さんが集まっていた。
生徒達は、親が見ているせいか
そわそわしている。
睦月君は……?
あ、居た!!
拓馬君の後ろが睦月君の席らしい。
気づかないかなぁ~?
そう思って見ていたらフッと後ろを見た。
睦月君と目が合う。
私は、手を振ると振り返してくれた。
フフッ……可愛い。
しばらくしてから先生が現れる。
担当は、女教師の渡辺先生だ。
国語の授業が始まった。
手を挙げて指定された生徒が教科書を
朗読していく。
これは、睦月君に当たったら大変なことだ。
一応クラスが替わった後に
渡辺先生には、事情を話してあるから
大丈夫だと思うけど。
指定された生徒は、1人ずつ朗読していく。
一生懸命読んでいる子達は、可愛らしい。
「次は……誰に読んでもらおうかしら?」
先生が読んでもらう人を探している。
するとガラッとドアが開いた。
ざわつく親御さん達。