イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
「はい。お任せ下さい」
張り切って返事してくれた。
「ありがとう。じゃあ、ちょっとだけ
よろしくね」
私は、卯月を茉莉華ちゃんに頼むと
少し離れた場所で電話に出る。
相手は、両親からだった。
今度子供達と先生を連れて遊びに来いという
催促の電話だった。
もう……こんな時に電話してくるのだから
呆れながら電話を切ると戻ろうとする。
また試合は、やっていた。
うん……?
よく見るといつの間にか
卯月は、地面の方に座り込んでいた。
あら、おりたいと言ったのかしら?
戻ろうとするとまた
睦月君が華麗にゴールを決めた。
するとすっかり睦月君に夢中の茉莉華ちゃん。
その時だった。
卯月がハイハイしながらサッカーをしている
睦月君を追いかけようと進みだした。
えっ!?ちょっと……。
「卯月。そっちに行ったらダメ!!
危ないから」
私は、慌てて追いかける。
意味の分からない卯月は、
ニコニコしながら大好きな睦月君のところを
目指して前進して行く。