イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
そうしたら
サッカーボールが卯月に目掛けて飛んできた。
危ない!?
ダメ……間に合わない。
思わず目を逸らしそうになった。
その時だ。
卯月に気づいた睦月君は、急いで
ボールを追いかける。
そしてギリギリの所をヘディングをして
ボールから卯月を守った。
だが勢いよくやったため
そのまま地面に滑るように叩きつけられた。
「睦月君!!?」
「キャアーッッ!!睦月様!?
う、卯月ちゃんまで!?」
ようやく状況に気づいた茉莉華ちゃん。
「ふぇっ……ぶぎゃああ……」
驚いた卯月は、大声を出して
泣き出してしまった。
慌てて私は、睦月君と卯月のところに行く。
拓馬君も慌ててこちらにきた。
「大丈夫か!?睦月」
拓馬君が言うとムクッと起き上がる睦月君。
「…………。」
あちらこちらに擦りむいてしまっていた。
しかもおでこまで怪我をしてしまい
血が垂れていた。