イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
白雪の憂鬱。
そんなお転婆に育って行く卯月に
またもや事件が起きた。
それは、数日が経ちお昼過ぎた頃。
私は、乾いた洗濯物を取り込んでいた。
卯月は、1人遊びの他に飼い猫の白雪と
じゃれて遊ぶことがある。と言っても
一方的に卯月が白雪を引っ張ったり
追いかけまわしているだけなんだけど。
大人しい白雪だからいいけど
あんなにしっぽを引っ張ったり抱きついたら
普通ならひっかかれそうで危ないわね。
「たっ……よ。ニャーニャー」
そう言いながらバシバシ背中を叩いているし。
「卯月。メッ!!
そんなに叩いたら白雪が痛い痛いでしょ?」
慌てて注意する。
さすがに白雪が可哀想になってきた。
「あう……?ニャーニャー」
何故怒られているのか分からないのか
猫を主張する。
どうしたら分かってくれるかしら?
困っていると耐えられなくなったのか
白雪は、棚から棚へとよじ登り
高い場所に避難してしまった。
「ふぇぇ~ん。ニャーニャー」
居なくなったため卯月は、泣き出した。
「ほら、見なさい。
白雪にあまり痛い痛いさせるから
白雪が怒って逃げちゃったわよ?
ごめんなさいは?」
わざと怒ってみせる。
これに懲りて白雪を叩かないといいけど……。