イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
しかし困ったことに
あれ以来。
白雪は、下におりてこなくなってしまった。
何度呼び掛けても無視。
おりたらまた、卯月に叩かれると
思っているのかもしれない。
「白雪。おりていらっしゃい。
エサのキャットフードがあるわよ~!!」
エサで釣ってみようとするのだが無関心だ。
睦月君もキャットフードを見えるように
アピールすのだが変化なし。
本当に困ったわね。
「ねぇ白雪ってば!!
もう卯月に叩かせないようにするから
おりてきてよ!?」
「…………。」
まったく鳴きもしない。
完全に警戒されちゃったのかしら?
何かいい方法はないだろうか?
うーんと悩んでいるとインターホンが鳴った。
こんな時に誰かしら?
私は、慌ててインターホンに出る。
すると拓馬君と茉莉華ちゃんだった。
中に入れると拓馬君が
「白雪が登ったきりおりて来ないんだろ?
それなら俺に任せろよ」
張り切って言ってきた。