イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
しかし手に持っているのは、虫取り網。
まさか、これで捕獲する気なの!?
いいアイデアと言いたいけど
そんな強引な事をして
余計に警戒されないかしら?
心配になってきた。
すると茉莉華ちゃんが
「本当に拓馬は、野蛮人ですわね。
そんな強引なやり方したら
逆におりて来なくなりますわよ?」
呆れたように言う。
「はぁっ?そんなの取っ捕まえれば問題ないだろ。
じゃあお前は、どうする気だったんだよ?」
「私は、これを持参しましたわ」
そう言い手提げカバンから取り出したのは、
高級キャットフードだった。
これは、また高そうな……。
「はぁっ?お前……食べ物で釣る気かよ!?
また単純な……」
拓馬君は、呆れたように言った。
「あら、普通のキャットフードでは
ありませんのよ!?
これは、ウチのハリーが食べている高級品ですの。
こんな高級品に縁が無さそうな白雪なら
きっと食いつくはずですわ」
茉莉華ちゃんは、自信満々に言ってきた。
何気に酷いことを言っているような……?
「白雪は、お前ん家みたいに
馬鹿猫ではないだろ。無理無理」
「ちょっと拓馬!?
人のペットに馬鹿猫呼ばわりしないで下さいまし。
ウチの猫は、血統つきなんですのよ」