イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
「血統つきでも馬鹿猫は、馬鹿猫だろ。
だから金持ちは、すぐに金で解決させようと
するから嫌だぜ……」
「何ですって!?」
喧嘩を始めてしまう2人。
こらこら、喧嘩をしないで……。
「はい。喧嘩ストップ。
今は、白雪を救出する事を考えてちょうだい」
慌てて2人を止めた。
2人は、ムスッとしながらも部屋にあがり
白雪をおろすために向かった。
早速、茉莉華ちゃんが白雪に
「さぁ、白雪。
高級キャットフードですわ。
美味しそうでしょ?
おりて食べにいらっしゃいませ」
中身を開けて見せた。
白雪は、一瞬ピクッと反応するが
そのまま動かずにじっとしていた。
「白雪。どうなさったの!?
高級のキャットフードですわよー」
二度も呼び掛けるがダメだったみたいだ。
「ほら無理だっただろ。もういいから
そのままキャットフードを見せていろ。
気を引いている間に俺がこれで捕獲するから」
拓馬君は、虫取り網を向ける。
棚の上に居る白雪に狙いを定めて
少しずつ網を近付けて行く。
これは、上手く行くかも……。