イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
しかし置いてある段ボールの隙間に
潜り込んでしまった。
あ、惜しい。
「くそっ~もう少しだったのに」
拓馬君は、悔しがる。
白雪は、意外と賢い。
「ホホッ……残念でしたわね。拓馬」
茉莉華ちゃんは、
馬鹿にしたようにクスクスと笑う。
「うるせーたまたま逃げられただけだ。
次こそは、絶対に捕まえてやる」
悔しがる拓馬君を見ていて
どうしたものかと考える。
エサとトイレは、どうやら
私達が見ていない時に
おりて済ましているらしい。
居る時は、おりて来ない。
するとその光景を黙って見ていた睦月君は、
椅子を持って来て登ろうとする。
「ちょっと、睦月君。
危ないからおりてらっしゃい!?」
私は、驚いて注意する。
「やめろ。睦月
あぶないだろーが!!」
「やめて下さい。睦月様」
茉莉華ちゃんと拓馬君も同じように
止めてくれた。
そうしたら重さで棚が前に落ちそうになる。
あ、危ない!!