イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
しかし説明を聞いた先生は、
私達を叱った。
「いくら白雪のためだからと言って
こんな危ない真似は、二度とするな!?
下敷きになって怪我でもしたらどうする気だ!!
涼花も居ながら何をやってんだ?」
「……すみません」
先生に叱られしゅんと落ち込む。
母親の私がついておきながら情けない。
睦月君達も落ち込んでいた。
すると先生は、ギロッとまだ棚の上に居る白雪を
睨み付けて
「白雪も白雪だ。
お前もさっさとおりて来い」
そう言って叱り飛ばした。
すると私達が言っても反応しなかった
白雪が何故だかアッサリと言う事を聞いて
おりてきた。
えぇっ!?何で……?
主従関係の差なのだろうか?
だが言う事を聞いたのは、そこだけで
下におりたと思ったら今度は、棚と棚の間に
潜り込んでしまった。
どうやら捕まえる事には、拒んでいるらしい。
「あ、せっかくおりて来たのに……」
拓馬君が残念そうに言う。
「白雪。こっちに来い」
先生が呼び掛けるが、これだけは
従わなかった。