イクメン作家と恋心。SS~ウェディングベル~第1話編~修正済み&2話追加。
「先生。それって……どういう……」
そう言う前にバタンッと部屋のドアを
閉められてしまった。
もう何なのよ!?
私も教えてくれてもいいのに。
何だが隠し事をされているみたいで気分が悪い。
意味が分からないまま私も会社である
出版社に向かった。
今日は、先生が用事でいないためずっと
雑務などをやって過ごした。
仕事を早めに切り上げて買い物をしてから
自宅に急いだ。
早く帰らないと睦月君が待っている。
すると浜野さんから私の携帯に電話があった。
あれ?何で浜野さんから?
出てみると
『よう。涼花ちゃん。
涼花ちゃん今、何処に居るんだ?』
そう尋ねてきた。
「今、自宅に帰る途中ですが……」
『あ、そうなんだ?
今涼花ちゃん家のマンション付近に居るんだけどさ。
藤崎。居ないみたいだから。
電話しても出ないし』
えっ!?
そんなはずがない。確か先生は、
浜野さんに会うと言っていたはずなのに。
「あの~今日先生と
会う約束していたのではないのですか?」
『えっ?してないけど』
キッパリと否定する浜野さん。