ウソツキセンセイ
「えっ、それ…!?」


 そのいちごタルトは、あたしが蒼依と食べたいって言っていたやつだ。


「横田さんがテストで七割取ったから、そのご褒美だけど…。いらない?」


「いります……!」


「良かった」


 平塚先生があたしにいちごタルトを受け渡す。真っ赤に光っているいちごは、見ているだけでもとても美味しそう。


 さっそく一口、フォークで切ってあたしは口に入れた。


「ん〜、美味しい!」


 
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